そこのあなた！OSCに出展してみない？
皆さんはOSC（オープンソースカンファレンス）はご存知ですか？一言で言えば「オープンソースの文化祭」的イベントで、OSSを開発、利用、販売しているような企業やコミュニティが集まってブース展示やセミナーを開催します。
私は参加自体は以前からしていましたが、2018年の秋に初めて自分のブースを展示しました。それがとても楽しかったので、その経験をお伝えすべく OSCアドベントカレンダー の2日目として記事を書いています。
OSCに展示する楽しさ
OSCでは企業やコミュニティがいくつも出展します。例えば企業向けにOSSのサポートをしている会社、Linuxユーザー会、組み込みハードの製作者など、多様な団体や個人がブースを出しています。目的はそれぞれ違い、製品・サービスの宣伝、コミュニティメンバー同士の交流、新規メンバーの獲得などいろいろ考えられます。
私は今回「osdev-jp」という自作OSに関するコミュニティを代表して展示しました。目的はメンバー同士の交流と、自作OSの魅力を伝えることでした。ノートPCを持ち込み、コミュニティメンバーが作成したOSをいくつか展示しました。エミュレータでOSと動作させ、来場者が操作して楽しめるようにしました。
私が感じた「OSCに出展する楽しみ」は次の2つです。
- 仲間を集める
- 情報を集める
自分が興味のある事柄を展示することで、同じくそれに興味がある人がブースに立ち寄ってくれるわけです。同じ興味を持つ仲間を見つける場としてはとても強力です。実際、osdev-jpのブースには沢山の人が来てくれて、OS談義で盛り上がりました。
来場者としても「仲間に出会う」場として活用することができます。自分が興味を持つブースに行って出展者と話していると、その話を聞こうとして他のお客さんが自然と近寄ってきます。そうすればしめたもの。主催者を中心として、同士の輪が広がっていくのです。
次に「情報を集める」です。自分がそのテーマで展示していると、来場者から情報をもらえることが良くあります。例えば鉄道業界におけるOS作成の実情とかいう業界裏話があるかと思えば、「30日でできる！OS自作入門」のどこが難しいかというような話もあります。ブースの主催者と来場者が近いOSCでは、お互いに深い話をすることができるんです。
主催者が今温めているアイデアを来場者にぶつけてみて反応を見たり議論することもできます。私は「1 つの OS を軸としたコミュニティ」を作ろうと思っているのですが、そのためにはどんなアイデアを搭載したOSを作れば人が付いてくるだろうか、みたいな話が対面でできるのはOSCの強みですよね。
展示するには
最初はブースの展示に対してハードルを感じるかもしれませんが、実のところ意外と簡単です。コミュニティ展示にはお金がかかりませんから、会場への交通費さえあれば展示が可能です。また、ブース担当者が 1 人だけでも十分にブース運営できます*1から、今現在、あなたが何のコミュニティに属していないとしても、あなただけのコミュニティを即席で作って参加すればいいのです。
私が今回準備した物品は次の通りです。とても荷物が少ないでしょ？
- 展示用ノートパソコン
- マウス
- 電源タップ
- 展示用の書籍類
- テーブルクロス（100 円ショップのもので十分）
- ペン
- マスキングテープ
- はさみ
- 離席中などの表示に使うスケッチブック
- パンフレットスタンド（冊子などを置く場合）
これだけだと簡素な見た目のブースになりますが、私は荷物の少なさを優先しました。内容が充実していれば見た目なんていいんです。
次に、今回展示した経験を踏まえ、楽しい展示にするためにやった方がよさそうなことを挙げてみます。
- 来場者が触って楽しめる展示物を置く
- 何らかのゲームとか
- 自作 OS の展示であれば、その OS の上で動くゲームがあるととても良い。
- ブースにパズル（ハノイの塔とか）を置いておくのも効果がある（実際にやっている人がいて、子どもに大人気だった）。
- 何らかのゲームとか
- 内容を簡単に紹介するチラシを作って配る
- 特に、そのブースが一目見ただけでは内容が分からない場合、チラシがあると良さそう。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。如何でしたでしょうか。展示してみたい気持ちになりましたか？ OSC 2019 Tokyo/Spring の展示申し込み締め切りは 12/21 です。是非、皆さんと一緒に展示できることを楽しみにしております！
OSC 2019 Tokyo/Spring のブース出展申し込みはこちらから https://www.ospn.jp/osc2019-spring/
*1:休憩などで一時的にブースから居なくなっても全然大丈夫です
