C++
GCC 11 をソースコードからビルドする方法と、GCC 11 に付属する標準 C++ ライブラリを利用するための ldconfig コマンドを紹介します。 GCC 11.1.0 のビルド 基本は Build GCC 11 from source on Ubuntu と同じ手順で OK です。 Ubuntu 18.04 と 20.04 でビ…
C++ の release sequence とはアトミック変数の読み書きに関するルールです。release sequence は release store を先頭とし,それに続く read-modify-write の列です。先頭の store,または後続の read-modify-write によって書き込まれた値を acquire load…
この記事は,マルチスレッドのプログラムでしばしば見る,そして発見が困難であるバグ「データ競合」と,それを見つけるのによく使われる「happens-before 関係」について解説します。 筆者は特に x86-64 アーキテクチャにおけるバグ検出に興味がありますの…
C++ の std::atomic がメモリオーダーの指定によってどう挙動が変わるかを調べました。 x86-64 アーキテクチャにおいて,アトミック変数の読み書きがどのような機械語になるかが主なテーマです。 (2020/06/15 筆者の知識がアップデートされましたので記事を…
新規にインストールした Ubuntu 20.04 上で Intel Pin 3.13 (March 25, 2020) が上手く動かなかったので原因究明したメモです。 make と g++ パッケージのみを導入した状態では /usr/bin/cc が存在せず,それが原因で Intel Pin ツールのビルドが上手くいっ…
ベクタークロック(vector clock)という名前は,クロック(時計)を並べたベクターというところからきています。 マルチスレッドプログラムの競合検査の分野で言うベクタークロックは,各スレッドの論理時刻を並べたものです。 uchan がベクタークロックを…
技術書典 応援祭 が 3 月 7 日に開始しましたね。 サークル単位の頒布物一覧を探しにくいようなので,サークル「bitnos」の頒布物をまとめておきます。 この記事を読む方は自作 OS に興味があると思うので,他サークルの自作 OS 関連物も後半にまとめていま…
この記事はプログラミング,とりわけ自作OSに興味を持った計算機科学初心者の方に向け,FIFOバッファの紹介,および具体的な実装例を紹介するものです. FIFOバッファとは何か,自作OSでの応用例,ナイーブな実装例と性能を多少考慮した改良例を紹介します.
C++ の std::function による呼び出しオーバーヘッドを計測してみました.
この記事では C++11 から導入された型推論 auto の使いどころ,使うべきでない場面を紹介します. 可読性や保守性の高いプログラムにするために記事が役立てば幸いです. (筆者の考え方が偏っているかもしれません.是非,ご意見ご感想をお寄せください) …
自作 OS 製作などでお世話になるフリースタンディングな GCC をビルドする手順のメモ。完全にきれいな環境でビルドしたわけではなく、依存関係をすべてメモに記載できていない。手順通りにビルドしてもツールが不足していたりしてエラーになることがあるが、…